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名古屋市立大学(名市大) 医学部医学科 石田 宗紀

脳神経外科医目指す、勉強の日々

名市大は「医学・薬学・看護学」の医療系3学部を有する唯一の公立大学です。医学部でCBT、OSCEが実施されるのは4年次の秋で、それまでは基礎医学や臨床基礎医学などをみっちり学びます。1年次は一般教養が大半ですが、地域医療に関する早期体験学習などを経験。2年次からは専門授業が本格化し、基礎医学として解剖学・生理学・生化学・免疫学を学んだほか、献体の解剖実習も経験しました。

解剖実習の際、現場を任されるは4人一組の学生だけ。担当教授は巡回するだけなので「かなりハードルが高い」と感じましたが、覚悟を決めてメスを握りました。参考書を脇に置き、神経や血管の名前と位置を必死で確認し、スケッチ。1ヶ月半の間に20〜30回にわたって同じ献体を解剖することで、複雑な人体の構造を詳細に知ることができました。

3年次の現在は、臨床基礎医学の病理学と薬理学を学んでいます。薬の名前と生化学的な作用機序を覚えるのが特に大変で、1000ページほどもある分厚い参考書3冊を1ヶ月で頭に叩き込んだこともあります。また、試験は教科ごとに随時行われ、月に1回は何かの試験を受けている状態。普段から毎日2〜3時間、試験前は徹夜で勉強しても多くの教科を落としてしまい、再試験を受けて何とか乗り切ってきました。「大学受験より、あきらかにキツい」というのが率直な思いです。3年生への進級時には100人中9人が留年。ストレートで卒業できる学生は、7〜8割程度です。

サークル活動では、飛騨山脈にある診療所で登山者を治療する「蝶ケ岳ボランティア診療班」に所属。医師を補助し、急性高山病やけがをした方のバイタル測定などを行っています。山で困った人を助け、医療の現場も経験できる貴重な場だと感じています。

医師を志したのは、幼少期に祖父が脳の病気で亡くなったことがきっかけでした。小学校1年生の作文に「夢は医者」と書いており、以来ずっとその夢を追いかけてきました。目標としている医師は、頭部を大きく切開することなく脳腫瘍を切除する「鍵穴手術」を考案し、神の手を持つと言われる脳神経外科医。病気や治療方針について詳しく話すことが大事なのはもちろんですが、患者さんの家族や生活背景を考え、一人の人として関われるような医師になりたいと考えています。

石田宗紀(いしだ もとき)さん

名古屋市立大学(名市大) 医学部医学科 3年

「脳神経外科医として海外で働く!」という夢の実現に向け、大学生活をエンジョイしながら精力的に学び続ける。名市大には一浪して推薦で合格した。ちなみに受験したのは、経済的な理由から国公立大学のみ。医学生となった今も「メディカルラボ名古屋校」で週2回、チューターのアルバイトをしながら勉学に励んでいる。
これまで役に立ったテキストは、「ネッター解剖学アトラス」「コスタンゾ生理学」「薬がみえる1、2、3」—など